第3章:うまく伝えるためのプロンプト設計
🎬 スライド1:プロンプトって何?
Speaker 1(先生):
「ここからは“うまく伝えるためのプロンプト設計法”を一緒に学んでいきましょう。まず、プロンプトって何か、わかりますか?」
Speaker 2(生徒):
「うーん…ChatGPTに入れる“質問”みたいなものですか?」
Speaker 1:
「いいですね。もう少し言うと、AIに“何をしてほしいか”を伝える“指示文”のことです。」
Speaker 2:
「あ、なるほど。聞き方がざっくりだと、ちゃんと伝わらないってことですか?」
Speaker 1:
「そのとおり。だから“うまく伝える”ためのコツが必要なんです。」
🎬 スライド2:あいまいな指示だとどうなる?
Speaker 1:
「たとえばこんなプロンプト。『かっこいい文章を書いて』」
Speaker 2:
「うわぁ…人によって“かっこいい”の基準がバラバラですよね。」
Speaker 1:
「そうなんです。“かっこいい”がどんなトーンなのか、誰向けなのかを指定しないと、AIは迷ってしまうんです。」
Speaker 2:
「じゃあ、どう書けばいいんですか?」
Speaker 1:
「“誰向けに、どんな目的で、どんな形式で”という要素を含めると、伝わりやすくなります。」
🎬 スライド3:うまく伝える4つのコツ
Speaker 1:
「うまく伝えるプロンプトには、4つのポイントがあります。」
- 目的を明確に伝える
- 対象や条件を具体的に示す
- 出力形式を決める(例:箇条書き、表など)
- AIに役割を与える(例:“マーケターになりきって”)
Speaker 2:
「なるほど〜。“誰に・何を・どう出すか”ってちゃんと決めるんですね。」
Speaker 1:
「そう!プロンプトは“質問”じゃなくて“仕事の依頼書”だと思ってください。」
🎬 スライド4:良いプロンプトとイマイチなプロンプト
Speaker 1:
「ではここでクイズです。次の2つのプロンプト、どちらが良いと思いますか?」
- 『いい感じのキャッチコピーを考えて』
- 『30代女性向けに、安心感を与える保険のキャッチコピーを3つ考えてください。』
Speaker 2:
「そりゃあ…2番ですよね!目的も対象もはっきりしてるし、数も決まってる!」
Speaker 1:
「その通り!AIも“なるほど、こういうのがほしいのね”と理解しやすくなるんです。」
🎬 スライド5:役割を与えると、精度が上がる
Speaker 1(先生):
「さきほど紹介した“役割を与える”って、実はすごく効果的なんです。」
Speaker 2(生徒):
「たとえば“あなたはプロのライターです”みたいなやつですか?」
Speaker 1:
「そう!たとえば『プロのWebライターとして、初心者にも分かりやすくこの記事を添削してください』と伝えると、回答の精度がぐんと上がります。」
Speaker 2:
「わかるかも。“誰になりきるか”を教えるって、AIにとっては大事なんですね。」
🎬 スライド6:出力形式もセットで伝える
Speaker 1:
「さらに、“どういう形式で返してほしいか”も伝えると便利ですよ。」
Speaker 2:
「たとえば…“箇条書きで”とか“表でまとめて”みたいな?」
Speaker 1:
「そのとおり! たとえば『3つのメリットを、簡潔に箇条書きで』といった指定を加えると、整理された読みやすい出力になります。」
Speaker 2:
「確かに、ぐちゃっとした文章より、スッキリ見やすいと使いやすいですし!」
🎬 スライド7:改善するときは“追いプロンプト”で調整
Speaker 1:
「プロンプトは、一発で完璧にする必要はありません。調整しながら、会話形式で精度を上げていくのがポイントです。」
Speaker 2:
「つまり、“追いプロンプト”を使って微調整するってことですね。」
Speaker 1:
「そうです。たとえば『もっとフランクに』『初心者にもわかるように』『メリットを1つ追加して』など、少しずつ修正を指示すればOKです。」
Speaker 2:
「なるほど、1回で終わらせようとしないで、やりとりしながら整えるんですね!」
🎬 スライド8:まとめ|プロンプト設計のゴールは“伝わる”こと
Speaker 1:
「最後に、今回のポイントをまとめましょう。」
✅ プロンプトは“指示書”と考える
✅ AIに“目的・対象・形式・役割”を明確に伝える
✅ 完璧な一文じゃなくても、やりとりで育てていけばOK
✅ ゴールは、“あなたの意図がAIにちゃんと伝わること”
Speaker 2:
「なるほど〜。最初は難しそうって思ったけど、“伝わればいい”って考えたら、ちょっと気がラクになります!」
Speaker 1:
「その気づきがとっても大事です。完璧よりも、“伝わる”を意識していきましょう!」