本コースについて
本コースでは、受講者がセールス関連の業務知識を学びながら、生成AIを活用して各業務の効率化やアウトプットの質向上ができるようになることを目指します。生成AIの可能性を最大限に引き出し、効果的な営業行動によって成果を最大化する方法を学びましょう。
営業に生成AIを活用すべき理由
営業活動に生成AIを活用することで、業務の効率化やパフォーマンス向上が期待できます。生成AIは、情報の要約・構造化やデータの整理・分析など様々な側面で営業の業務を効率化し、営業が顧客との接点により多くの時間を割けるようにします。また、顧客毎にカスタマイズした提案を生成することで、顧客エンゲージメントや満足度の向上、ひいては売上の最大化に繋げることができます。事実、生成AIを活用した営業は、顧客とのやりとりを強化・高速化することができ、約84%のセールス担当者が売上アップにつなげることに成功しています(セールスフォース調査レポート:2023年6月)
例えば、以下のようなメリットを得ることができます。
パーソナライズ化された提案の生成
営業がAIを活用することで、顧客データを分析し、個々の顧客に最適な商品やサービスを提案することができるようになります。これにより、顧客の満足度を高め、成約率の向上だけでなく、信頼関係の構築の向上を図ることが可能となります。
営業資料の自動生成
営業がAIを活用することで、営業資料の作成に要する時間を大幅に削減できます。顧客情報や商品情報をもとに、AIが自動的に提案書やプレゼンテーション資料を生成するため、顧客課題のリサーチや商談など本来の営業活動に集中できるようになります。
このように、生成AIの進化は、営業行動に革新をもたらす可能性を秘めています。ただし、単独での活用ではなく、人間の洞察と組み合わせることが不可欠です。生成AIの特性を理解し、営業活動に組み込むことが、今後の営業職に求められるスキルです。
生成AIの活用により業務の効率化を図り顧客接点の時間を増やすこと、また、顧客提案の質を高めていくことは、次世代の営業手法に不可欠な要素となるでしょう。
使用ツールのご紹介
①ChatGPT
ChatGPT( https://openai.com/chatgpt/ )には無料版と有料版(ChatGPT Plus)の2つのプランが用意されており、以下のように各プランで利用可能な機能や性能に違いがあります。ChatGPT Plusの契約は必須ではありませんが、GPT-4を利用して生成AIの回答精度を高めるために、受講期間中はChatGPT Plusのご契約を推奨しております。
1.料金体系 無料版は完全無料で利用可能であり、利用料金は一切かかりません。一方、有料版であるChatGPT Plusは、月額20ドル(約3,000円)の利用料金が必要です。ChatGPTを開発しているOpenAIの公式サイトよりご確認下さい。

[参考URL] : https://openai.com/chatgpt/pricing/ (参照 : 2024/05/24)
2.利用可能な言語モデル ChatGPTの応答生成には、GPTモデルと呼ばれる生成AIが使用されています。昨今、GPTのアップデートが急速に進んでおりますが、2024年5月時点でGPTのモデルは大きく「GPT-3.5」「GPT-4」「GPT-4o」の3種類あり、無料版ではGPT-3.5とGPT-4oのモデルが利用可能で、有料版では3種類全てが利用可能です。 GPT-4oやGPT-4はGPT-3.5よりも学習量が多く新しい情報を学習しており、高度な自然言語処理が可能となっています。また、現時点で最も性能が高いGPT-4oは、無料版だと使用回数に制限がありますが、有料版だと無制限で使用できます。各モデルの簡単な比較表がこちらです。

改めて、各モデルの「特徴」と「おすすめ用途」を簡単にまとめると次のようになります。
GPT-3.5
特徴:高速で使いやすいが、画像の解析はできない おすすめ用途:一般的なチャットやコンテンツ生成
GPT-4
特徴:多言語対応や画像解析が可能で、精度が高い おすすめ用途:複雑なビジネス用途や研究開発
GPT-4o
特徴:処理速度が非常に速く、最高レベルの精度を誇る おすすめ用途:迅速かつ精度が求められる業務全般
各モデルに関して、更に詳しく知りたい方は以下のOpenAIの公式サイトを参照下さい。 [参考URL] : https://platform.openai.com/docs/models (参照 : 2024/05/24)
3.応答の精度と品質 言語モデルの性能差は、GPT-4oが最も性能が高く、次にGPT-4、GPT-3.5の順に精度と品質が期待できます。また、GPT-4はGPT-3.5に比べて飛躍的に性能が向上しており、より正確で文脈に即した応答が可能となっています。有料版を選択することで、高品質な文章生成やより信頼性の高い情報提供が期待できます。無料版でも問題ありませんが、「GPT-4を使用できる」「GPT-4oを無制限に使用できる」という2つのメリットより、精度の高い応答を得たい方は、受講期間中は有料版を推奨致します。
4.アクセスと速度制限 無料版を利用する場合、アクセスのピーク時にはアクセス制限が設けられ、応答速度が低下することがあります。一方、有料版では優先的にアクセスが可能であり、高速な応答が保証されています。無料版ではアクセスのピーク時に利用しづらくなることがありますが、有料版ではいつでもスムーズにアクセスでき、ストレスなく利用できます。
5.1回あたりの最大出力文字数 ChatGPTとのやりとりにおいて、1回で生成される応答の文字数には制限があります。GPT-3.5では約3,000文字(4,096トークン)が上限となっているのに対し、GPT-4とGPT-4oでは約25,000文字(32,768トークン)まで生成が可能です。GPT-4やGPT-4oを選択することで、より長い文章の生成が可能となり、複雑なトピックについても深く掘り下げた応答が期待できます。
6.画像認識機能 GPT-4oとGPT-4には画像認識機能があります。これにより、テキストだけでなく画像の入力と解析が可能となっています。画像を送信することで、その内容についての説明や分析を得ることができます。一方、GPT-3.5ではテキストのみの入力に限定されており、画像認識機能は利用できません。
7.追加機能の利用 有料版では、DALL-E3を用いた画像生成や、Advanced data analysisによるデータ分析、カスタムしたGPTであるGPTsの作成や利用などの機能が解放されます。これらの機能を活用することで、ChatGPTは真価を発揮し、単なるチャットボット以上の能力を得ることができます。
②イルシル
イルシル( https://irusiru.jp/ )は、スライド資料を簡単に作成するためのAIスライド生成サービスです。 直感的な操作と豊富なテンプレートにより、短時間で高品質なスライドを作成でき、デザインのカスタマイズも容易です。 以下のような特徴があります。
1.日本語での使いやすさを重視 イルシルは、日本向けにサービスを展開しており、誰でも簡単にプレゼンテーション用のスライドを作成できます。
2.AIがスライドを補助 AIと対話形式でスライド作成ができます。短いキーワードからスライドを生成したり、長文を要約してスライドを生成することが可能です。生成した内容は、自由に変更することが可能です。
3.豊富なテンプレートが存在 日本語に特化した1,000種類以上のテンプレートがあり、様々なビジネスシーンや教育目的に合わせたテンプレートが豊富です。ユーザーは目的に応じたデザインを簡単に選ぶことができ、スライド作成の時間を大幅に短縮できます。
4.カスタマイズ可能なデザイン テンプレートを元に、フォント、カラー、レイアウトなどを自由にカスタマイズできます。ブランドカラーや企業ロゴを使った独自のデザインも簡単に反映できます。
イルシルは無料でも利用できますが、無料アカウントの場合は、作成可能なドキュメント数に上限があったり、PowerPointやPDFなどの外部データへの出力ができません。
③Gamma AI
Gamma AIは、AIによる自動生成と手動編集を組み合わせることで、効率的かつ高品質な資料作成を実現するツールです。日本語対応で操作性も良く、幅広い用途で活用できるのが大きな利点です。以下のような特徴があります。
1.日本語入力に対応している 日本語入力に対応しているため、言語の壁なく直感的にスライド作成ができます。
2.AIによる自動スライド生成 3つの方法から選択して入力をすることで、AIが自動的にスライドを生成してくれます。 ・メモや概要を記載したテキストからスライドを作成する ・1行程度の文章やキーワードからスライドを作成する ・既存のドキュメントやスライドを更に強化する
3.豊富なテンプレートと編集機能がある 30種類以上のデザインテンプレートが用意されており、用途に合わせて選択できます。また、テキスト、画像、動画などの編集機能が充実しており、オリジナリティの高いスライドが作成可能です。
4.Webサイト作成も可能に スライド作成と同様の操作感でWebサイト(ランディングページ)を作成できます。 Gamma AIは無料でも利用できますが、無料アカウントの場合はスライド作成がクレジット制になっており、スライド生成に制限があります。
カリキュラムアップデートについて
生成AIの技術は日々進化していますので、本カリキュラムが常に最新であるとは限りません。 しかし、このカリキュラムの内容は業務において十分に役立つ情報とスキルを提供するものとなっておりますのでご安心ください。 最新のアップデートについては、以下の履歴をご確認ください。
| コース・カリキュラム | アップデート日時 |
|---|---|
| 基礎マスターコース | 2024年5月25日 |
| マーケティングコース | 2024年5月25日 |
| 営業コース | 2024年5月25日 |

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