ChatGPTはテキスト生成AIですが、プロンプトで指定をすることでテキスト以外の出力も可能です。以下にいくつかの出力形式の例を紹介します。出力形式を指示することで、より意図した出力になり、出力結果が使いやすくなります。
プレーンテキスト形式
プレーンテキスト形式（plain text format）とは、書式設定や特別な構造がない、純粋なテキストデータを指します。ChatGPTの基本的な出力形式はプレーンテキストです。これは、テキストがフォントスタイル（太字やイタリック）、画像、表などのリッチテキスト要素を含まず、単純な文字として保存されることを意味します。プレーンテキストファイルは、通常、テキストエディタ（例えば、メモ帳やVim）を使用して開くことができ、プログラミング、ウェブ開発、設定ファイルの作成など、様々な用途に使用されます。
| プロンプト | ＃目的: 初心者が新しいプログラミング言語を学習したいと考えています。 ＃選択肢: Python と JavaScript ＃情報リクエスト: – Pythonの長所: Pythonを選ぶべき理由となる主な利点について教えてください。 – Pythonの短所: Pythonを学習する際に考慮すべき主な欠点は何ですか？ – JavaScriptの長所: JavaScriptを選ぶべき理由となる主な利点について教えてください。 – JavaScriptの短所: JavaScriptを学習する際に考慮すべき主な欠点は何ですか？ ＃目的の詳細: ウェブ開発、データサイエンスで役に立つ方を選びたいです。 ＃出力形式：プレーンテキスト形式で生成してください。 |
| ChatGPTの出力例 | ＃ Pythonの長所: 1. シンプルで読みやすい文法: Pythonの文法はシンプルで自然な英語に近いため、初心者が理解しやすいです。 2. 多様な用途: ウェブ開発、データサイエンス、機械学習、自然言語処理など、さまざまな領域で利用されています。 3. 豊富なライブラリ: Pythonには豊富な標準ライブラリやサードパーティのライブラリがあり、開発を効率化します。 4. コミュニティの活発さ: Pythonのコミュニティは大規模で活発であり、情報やサポートを得やすいです。 ＃ Pythonの短所: 1. パフォーマンスの制約: 他の言語に比べて実行速度が遅い場合があります。特に高度な数値計算などで顕著です。 2. グローバル・インタープリタ・ロック (GIL): マルチスレッド処理において、GILがパフォーマンスを制限することがあります。 ＃ JavaScriptの長所: 1. ウェブ開発での優位性: JavaScriptはウェブ開発のための標準的な言語であり、フロントエンドとバックエンドの両方で利用できます。 2. 高い可搬性: ほとんどのブラウザでネイティブにサポートされており、クライアントサイドのスクリプト言語として広く使用されています。 3. アクティブなコミュニティ: JavaScriptのコミュニティは非常に大きく、ライブラリやフレームワークの開発が活発です。 ＃ JavaScriptの短所: 1. 弱い型付け: JavaScriptは動的な型付け言語であり、これが予期しないバグの原因になることがあります。 2. 非同期処理の複雑さ: コールバックやPromise、Async/Awaitなどの概念は初心者にとって理解が難しいことがあります。 3. 一貫性の欠如: JavaScriptは過去に互換性のない変更が行われてきたため、一貫性の欠如が問題になることがあります。 |
表形式
何かを見比べたいときは表形式で出力すると便利です。例えば、下記のようなプロンプトを用いることで、表形式でアウトプットを行うことが可能です。
＃目的: 初心者が新しいプログラミング言語を学習したいと考えています。
＃選択肢: Python と JavaScript
＃情報リクエスト:
- Pythonの長所: Pythonを選ぶべき理由となる主な利点について教えてください。
- Pythonの短所: Pythonを学習する際に考慮すべき主な欠点は何ですか？
- JavaScriptの長所: JavaScriptを選ぶべき理由となる主な利点について教えてください。
- JavaScriptの短所: JavaScriptを学習する際に考慮すべき主な欠点は何ですか？
＃目的の詳細: ウェブ開発、データサイエンスで役に立つ方を選びたいです。
＃出力形式：表形式で生成してください。列に「Python」「Java Script」、行に「長所」、「短所」を設定してください。
▼ChatGPTの出力例
CSV形式
ChatGPT有料版にすることで、CSV形式でも出力させることが可能です。CSV（Comma-Separated Values）形式は非常に普及しているデータフォーマットであり、ほとんどの表計算ソフトウェアやデータベース管理システムで広くサポートされています。このため、ChatGPTを使って生成したデータをCSVで出力することで、簡単に他のアプリケーションに移行できるという便利さがあります。
例えば、以下のように動物の一覧をCSV形式で出力させることができます。
以下が実際に出力されたCSVファイルです。
CSVファイルや図の生成は日本語ではなく英語に最適化されているため、英語で出力されることが多いです。また、インプットするCSVについても文字化けすることが多いため、可能な限り英語や数値で構成されたファイルを利用することが望ましいです。
画像生成
ChatGPTの有料版を利用することで、画像生成機能も活用できるようになります。画像を用いることで直感的かつ分かりやすく情報を補完できたり、プロジェクト内で共通のイメージを持つことができます。
従来画像作成には一定以上のデザインスキルが必要とされており、デザインスキルのない人が1から画像を作成することは難しい状態でした。例えば、Web広告用のバナーをデザインがない状態で検討しなければならず、実際に広告文をデザインに当てはめた際にイメージが違って広告文を再検討する必要がある等の課題がありました。
しかし、実際にデザインChatGPTを通して誰でも簡単に出力できるようになったことで、ビジネス上での伝達力や意思決定のスピードアップなどが期待できます。
例：日本の伝統的な富士山の画像を魅力的に生成してください。
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