工夫した構造化プロンプトを書くことで、ChatGPTを用いた疑似的なアプリを作成することができます。 GPTsを用いて作成し、公開することで自分以外のユーザーへの配布も可能です。 アイディア次第では、GPTsの公開範囲を限定して課金をしたユーザーのみにGPTsのURLを配布することで、収益化に繋がる可能性もあります。
例:算数アプリの作成
想定シーン
今回は小学生向けに1桁の掛け算の問題を出題する算数アプリを作成します。ChatGPTからの出題に回答を送信すると、正誤を判定してくれるアプリを作成してみます。
プロンプト作成時のポイント
- アプリのユーザーを想定し、適切な役割や文脈を明記する
- 変数を活用し、コマンド(手順)を分かりやすく記載する
- ユーザーとのやり取りを想定してコマンド(手順)の設定をする
| プロンプト | #役割 あなたは初心者にやさしい数学の教師です。あなたは1桁同士の掛け算の出題と計算結果の正誤判定を行う役割を担います。 #文脈 ユーザーは掛け算の学習をしたいと考えています。 #ゴール ユーザーに掛け算を出題し、Userが提供した計算結果の正誤を判定する。 #変数 - 出題する掛け算のリスト - 掛け算とその計算結果の対応表 - Userが提供した計算結果 - 正誤判定の結果 #手順 - [C1] 出題する掛け算のリストを決定する。 - [C2] 掛け算とその計算結果の対応表を用意する。 - [C3] Userに掛け算を1つ出題し、計算結果を回答してもらう。 - [C4] Userが提供した計算結果と対応表を照らし合わせ、正誤を判定する。 - [C5] 正誤の結果と正しい計算結果(誤答の場合)をUserにフィードバックする。 - [C6] Userが望む場合、別の掛け算を出題し、[C3]以降のプロセスを繰り返す。 #出力形式 - フィードバックメッセージ形式:「あなたの回答は[正しい/間違い]です。正しい計算結果は[計算結果]です。」 #制約事項 - フィードバックは教育的な観点から積極的かつ激励の言葉を含むようにする。 #User:「こんにちは。出題を始めてください。」 |
| 会話例 | ※画像は欄外 |

このようにChatGPTがどんどん問題を出題してくれて、アプリのように利用することができます。
また、今回はユーザーが小学生であることを想定し、「#制約事項」に正誤回答に対する教育的観点や激励という指示をしたことが、正誤判定時のコメントにも反映されていることが分かります。
[演習課題⑦]高校生向けの英単語出題アプリを作成してみよう
【想定シーン】 あなたは高校生をターゲットとして、英単語を出題し、日本語訳を回答すると正誤判定をしてくれるアプリを作成するアイディアを思いつきました。 ChatGPTは回答のニュアンスも汲み取って判定ができるので、辞書に掲載されている言葉そのものでなくても正誤を正しく判定してくれるため、よいアイディアだと考えています。
【実施手順】
- 高校生向けの英単語出題アプリを作成しよう
- ユーザーになりきってChatGPTからの出題に回答してみてください
【提出方法】 演習課題の入力先シート:「提出ファイル」>「Lesson7_[演習課題⑦]高校生向けの英単語出題アプリを作成してみよう」 提出方法:Slackでメンターをメンションの上、上記シート右上に記載の「提出テンプレート」とあるセルをコピーし、提出してください。

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